最近、本質的に物事を考えるようになってきました。
その方法は、一つの現象に「なぜ」を繰り返して、
根本の原因まで考えることです。
例えば、食事をして美味しいと思った時、
なぜこの食事は美味しいのかを考えます。
料理の素材や調理方法だけでなく、
今、目の前にあるものと、
以前に食べた同じ料理の違いや、
自分の空腹状況、誰と食べているか、
明るさや音楽など周りの環境を俯瞰的にとらえて、
掘り下げ、原因を追究します。
また、職場で誰かから質問されたとき、
その質問に単純に答えを出すのではなく、
なぜその質問を私にするかを考えて、
その根本の原因を探ります。
例えば、職場にて
「倉庫の荷物を移動して良いか」
を聞かれたときに、
「なぜこの質問を私にするのだろう?」
→私の荷物が多いから邪魔なのか?
→新しい荷物は何だろう?
→誰かの荷物だが、その人に言えない事情があるからか?
→誰かが苦情を言った時に、自分の判断だとするのが怖いからか?
→私には関係の無い物の移動ということは、手伝って欲しいのか?
→この判断をできる自信や基準を持っていないから聞くのか?
・・・と色々考えて回答します。
そうすることで、よく見えるようになってきたのが
「労働動機」(働く理由)です。
・仕事の内容が好きな事だから、働いている。
・みんなが働いているから、働いている。
・家族を養うために、働いている。
・自分の能力を発揮できるから、働いている。
・スキルアップするために、働いている。
・世の中の役に立つために、働いている。
・短い時間で高い給料をもらうために、働いている。
・この職業にしか就けないから、働いている。
・より良い生活をするために、隙間の時間で、働いている。
・頼られているから、働いている。
・偉くなりたいから、働いている。
・職場環境が好きだから、働いている。
・好きな人が職場にいるから、働いている。
日本人は、元々真面目なので、ほとんどの人は
言われたことに関してはしっかりやるため、
労働動機が見えづらいかもしれませんが、
お金以外の労働動機を明確に持って働いている人は
それ以外の人と受ける印象が異なります。
また、逆にお金以外の労働動機が低いと
何もしなくてもお金がもらえる方が良いと、
余暇に体力を残しているように見えます。
労働動機のなかで、お金の意味合いが強いと、
自分より給与の高い人は、
自分より利益をうむ仕事をして欲しいと思うし、
自分のできない仕事や、責任が発生する判断、
内容の濃い仕事をして欲しいと
思うようになります。
逆にお金以外の労働動機が強いと、
積極的に自分からやることを見つけてやっていきますし、
考え方や発言も違う印象を受けます。
日本は平均的に豊かになり、普通に生活していれば、
衣食住に困る人は少なくなっています。
だからこそ、労働動機が重要だと感じます。
もっと深く掘り下げると、
人生をどう生きたいか、生きる動機を見つけて、
多くの時間を使う労働について、動機を考える必要性があり、
やっと、考えることができる年齢になったのかなと思います。笑